「僕は君たちに武器を配りたい」著者:瀧本 哲二

 

 

 

 

京都大学で人気ナンバーワン授業の客員准教授、マッキンゼー出身でエンジェル投資家など、多彩な顔を持つ。人に頼るな、自分の頭で考えて生き抜けと説く瀧本哲二氏の著書。某起業家先輩におススメされて熟読。今を生き抜くための武器って何なのかを端的にまとめてみました。NPO法人全日本ディベート連盟代表理事でもあるディベートという議論方式を巧みに組み込んだ読ませ方が面白く厚めの本ながらスルスルと読む事が出来ました。

「僕は君たちに武器を配りたい」著者:瀧本 哲二

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●ブームの影には「不安解消マーケティング」がある。勉強すれば大丈夫と安易に思うな!

※今の世の中、高度に発達した資本主義の下では必死に勉強して「高度なスキル」を身につけてもワーキングプアになってしまう。高スキルの職業に就けば人生が安泰であるというのは、ほとんどの業界で崩壊している。

 

●全産業で「コモディティ化」が進んでいる。生き残る為には「スペシャリティ」な人間になる事。

※コモディティーとはスペックが明確に定義出来て個性のないもの。人も物も今のグローバルな市場の中ではいかに安く買い叩くかに焦点が絞られている。唯一の生き残り「スペシャルティ」なものになるには、これまでの枠組みの中で努力するのではなく、資本主義の仕組みを理解し、どんな要素がコモディティとスペシャリティを分けるのかを熟知することが必須。

 

●企業を見極めるポイントは、「お客さんを大切にしているか」顧客を大事にする会社は従業員も大切にする。

※現時点ではニッチな市場だが、現時点で自分が飛び込めば、数年後に10倍から20倍の規模になっているかも知れないようなミクロな視点で考える事が出来るように。

 

●イノベーションのチャンスは「今はしょぼい業界」にある。「TTP_徹底的にパクる」と「逆の発想」がイノベーションを生む。

※発想手段として「何かを聞いたら反射的に逆の事を考えてみる」というのはイノベーションを生み出す上で非常に有効な手法である。

 

●クレイジーな人はコンプレックスを原動力としたリーダーとなれ!

※リーダーの多くは強烈なコンプレックスを持っている。プロの投資家が伸びる企業の判断材料にするのが、「この社長がどんなコンプレックスに突き動かされているか」ということを分析する。

●投資はローリスクより、リスクがとれる範囲のハイリスク・ハイリターンの選択肢を沢山選べ。サラリーマンとは知らないうちにリスクを他人に丸投げするハイリスクな生き方、リスクは自分でコントロールせよ!

※「会社は株主のもの」っと考える。会社の利益、社員の給与は株主が所有する資産が形をかえたもの。世界一の投資家”ウォーレン・バフェット”から学べる事で一番大切な事は,「短期的な儲けではなく長期的な視点で意味のあることに投資せよ」と「人を見て投資せよ」というのが鉄則である。

 

●機関投資家は個人投資家は「損して学ぶ」つもりで挑め。トレンドとサイクルを見極めることが出来ればリターンが得られる。

※資本主義では「自分の少数意見が将来、多数意見になれば報酬を得られる」という仕組みになる。人間の行動(アウトプット)はインプットの結果である。だから行動を変えようと思うならば、インプットを変えなければならない。「本質的な投資」とは自分の労働力や時間、人間関係に投資をすることでもある。先行きが見えにくい時代だからこそ、ある時点でのひとつの投資活動が、その後の自分の未来を大きく変えるのである。

 

●投資家として働く事で世の中の見方が一変する。本当の資本主義の時代に「本当に人間らしい関係」を探っていこう。

※「リベラル・アーツ(自由学問)」を学ぶ。「リベラル・アーツ」とは、人類が歩んで来た歴史、過去の叡智の結晶である哲学、芸術や文学、自然科学全般について勉強する事。社会に出てから本当に意味を持つのは、インターネットにも紙の本にも書いていない。自らが動いて夢中になりながら得た知識だけ。自分の力でやった事だけが、本物の自分の武器になるのである。時には周囲から「ばかじゃないのか?」と思われても、自分が信じたリスクを取りにいくべきだ。自分自身の人生は、自分以外の誰にも生きる事はできない。たとえ自分でリスクをとって失敗しても、他人の言いなりになって知らぬ間にリスクを背負わされて生きるよりは、100倍マシな人生だと考えれる。これからの日本はますますグローバル化で市場の荒波に翻弄されるようになるが、資本主義社会を生きぬくための”ルール”を持っていれば普遍的な場面で武器として役に立つはずだ。

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